会長あいさつ

 平成29年度は山形大学医学部において、第20回北日本看護学会学術集会が開催されました。
 本学会も人で言えば、成人式を迎えたという年月です。2年連続の山形での開催になりますが、次のステップに臨むことを考えたときに、第21回の学術集会は、看護についてあらためて考えていく機会にしたいとおもい、原点回帰-看護実践と基礎教育で共に育む看護のこころ-というテーマにいたしました。私たち看護者は、あらゆる年代の人々のいのちと健康問題にかかわる専門職です。疾病構造の変化、医療技術の進歩などにより専門性が求められていても、基本的な看護のこころは変わりません。しかし、臨床では看護職の役割拡大が求められるなど、業務に追われる現実もあります。その中で「看護のこころ」をどのように育んでいくのかを、それぞれの立場から検討したいと考えております。会員、非会員問わず、多くの方のご参加を歓迎いたします。

第21回北日本看護学会学術集会 会長
斉藤 律子
山形大学医学部附属病院 看護部長